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2017年3月6日 / ouch!

折り紙の歴史大論争

テレビで「日本の伝統、折り紙。日本で生まれたこの手業が、実は今、世界ですごいことになってるんです」的なノリで紹介される度に

「いやいやいや、折り紙は元々日本だけのものちゃうし。ヨーロッパでも昔からあるから」

と突っ込みたがる折り紙マニアは少なからずいる。実際、そういう放送があるといつも誰かがTwitterで不満を漏らしてたりする。ここではそんな状況を改めて観察しよう。

1.テレビ局は歴史なんかどうでもいい

あ、話が終わっちゃいますね(汗

でもテレビ的には、番組の本題と関係ない部分に貴重な枠を使っても意味ないでしょ?ステレオタイプにはめてスゴイスゴイって言ってる方が視聴者からの受けも良い。

え、それは別としても、伝承作品って言っても明治の頃に輸入したようなのばかりだって?

「…谷沢。お前なぁんか勘違いしとりゃせんか?」 (スラムダンク 安西先生 白髪鬼時代)

2.認識がずれています

日本の世間一般においては「折り紙=折るという操作で何かを作る遊び」でもっと端的にいうと「折り紙=折り鶴」なので、伝統を主張するのは間違いではない(どの程度古いとOKなのか知らないけど)。折り鶴こそがまごうことなき日本の伝承作品の大将格であり、江戸時代中後期の秘伝千羽鶴折形には今と変わらない折り鶴が載っている。

古今東西色々ある作品を引っくるめて「折り紙」と捉えて、娯楽の世界で真面目に歴史の話をしようとするのはある意味自意識過剰なのである。実状と認識に差があるから番組になるのだ。

3.じゃあどうしたらいいの?

「真の折り紙が広まってない!(日本なのに!←無自覚なプライド)」と息巻いても仕方ないので、「折り紙は日本発祥!」というメディアには「はぁ、しょうですか」と返し、オネェチャンが側でお酒を注いでくれるようなところで「折り紙って実は日本生まれってわけじゃないんだよね〜」みたいなトリビアネタにするくらいがちょうどいいんじゃないかな。(そしてオネェチャンはニコニコしながら内心「どうでもいいわ〜」って思うのさ)

ちなみに、テレビ番組への文句ついでにご自身の思う正しい歴史(あるいは正しいナレーション)を添えて頂けると嬉しいのだが、140字の世界でそれを見たことはない。

余談: なぜorigamiは世界標準語(っぽい)なのか?

吉澤さんとかが頑張って折り紙の普及活動をして、それがルネッサンス的な感じで欧米に広まってorigamiで上書きされたように思う。

政治的背景があったにしても、自国の伝承作品をほとんどの人が折れるのはかなり特殊なはずで、なんだかんだで日本は一目置かれてると思う。

折り紙は地域毎に独自に出現・発展したらしいので、ルーツが複数ある以上、ヨーロッパが発祥でもあるし日本が発祥でもあるといえるのでは?なんでも一元化できるとは限らない。

諸々をちゃんと勉強したい人は http://origami.ousaan.com/library/historyj.html を読もう。

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