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2016年5月25日 / ouch!

Inkscape + pdftk で折り図PDFを生成しよう!

しがない貧乏創作家は折り図をInkscapeという無料ソフトで描きます。このソフトで作成したSVGファイルはデファクトスタンダードであるIllustratorと互換性がないらしく、某所に提出すると嫌がられますがそれは置いといて。

InkscapeのSVGは1ファイル1ページに限定されていてまぁとにかく不便。PDFファイルを要求されると各ファイルを変換してpdftk等のツールでくっつける必要があるのです。
長い折り図になるとGUIを通して変換・結合はかったるいです。かったるかったんです。

はい、そこでどーん。 https://sourceforge.net/projects/svg2pdf-bat/files/

作りました。

  1. Inkscapeとpdftkを普通にインストールします。
  2. 所定の形式でフォルダとファイルを用意します。テンプレートとしてsvg_sample.zipを置きました。
  3. このバッチにドラッグ&ドロップすると全部やってくれます。

詳細は英語を読め。時代はグローバルだ(丸投げ)。

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2016年2月21日 / ouch!

パピヨン ver.2

以前のは首のあたりとかがやっつけだったので再構成した。結局22.5度系に収まった。

   
 
顔の白い部分を広くするために、かなり怪しい仕上げの折りをしている。顔だけは前とほとんど同じでツルの基本形。キツネの流れを汲んでなのかわからないけどヒダ脊椎腹割れタイプ。慣れると便利。

もっと尾がフサフサした感じに手入れされた個体が画像検索では多かった。そっちに寄せた版も考えたのだけど、構造的に畳めるのかよくわからない箇所があったのと後脚の形状とかフチの見え方が面白くない感じがしたからやめた。比率はフサフサ版の方が単純で捨てがたい。ちょっとした外観的なマイナス部分と、比率が変になって折りにくくなるのとどっちを取るかは考えどころ。折り図を描くことになったら単純なほうを選びそう。

創る時は意識してなかったけど、シルエットに表れるカドの角度がすべて22.5度より大きくなっている。与える印象に影響するのだろうか?

とりあえず、かわいいは正義。

2015年12月17日 / ouch!

「評価する」を(コンピュータ屋さん的に)科学する

「折り紙作品を評価する」という表現は言葉としては自然だけど、実はとても曖昧だ。まず「評価する」という行為を定義しなくてはならない。ここでは「なんらかの基準で0以上1以下の実数に落とし込む(評価関数fに折り紙作品Xを入力すると一次元の実数が得られ、その値が1に近いほど良い)」という工学的な見方をしたい。
その際に問題となることは大きく分けて2つある。

  1. 折り紙作品Xの数値化(特徴選択)
  2. 評価関数fの決定

コンピュータ屋さん的には、折り紙作品を数値(端的に言えば多次元実数ベクトル)で表さないと計算できないので特徴選択は必然である。情報認識学だと「与えられたものの種類を見分ける」というゴールがあるので、その性能が良くなるように特徴を選んでいけば良い(個人を識別するなら体重や身長よりも顔画像や指紋を用いたほうが良さそうであるように)。

これが折り紙の話になると、何を特徴空間の軸とするのかは最早哲学の域に達する。「折り紙作品を評価する」という行為には今のところゴールが設定されていないし、作品から直接的に得られる数値なんて寸法とか紙の使用効率とかしかないからだ(ここでは科学として話を進めているので、人間の主観はなるべく排除したい)。

評価関数fも、考えるべきことはいろいろある。単純なのはノルムを使う方法だが、全く独立した特徴を使用した時にそれらをないまぜにしてしまっていいのだろうか?

もし「折り紙を折り紙たらしめる要素」と「芸術としての美」が特徴として用いられた場合(どうやってその数値を得るのかはさておき)、それらを一緒くたにして一次元の数値に落とし込むことは有意義なのだろうか。作品を発表すべきかどうかの指標くらいにしかならないのではないか。この2つの特徴(というか方向性)は独立なものとして分けて考えるべきだとした場合、分けたら分けたで今度は「その2つの数値を使ってあなたは何がしたいんですか?」という問いが生まれるはずだ。

こういったことは人々のロマンを駆り立てるのか定性的観点でよく語られているようだけど、すべての根源たる「折り紙」の定義が曖昧すぎるせいで話が発散しがちだ(あなたは、折り紙とペーパークラフトの違いを明確に説明した通説を見たことがあるだろうか?少なくとも私はない)。曖昧さのせいで仮定が偽になってしまっては議論にならない。とはいえ、芸術界隈の物事を厳密化するとつまらなくなるだけだろうとも想像できる。

そうなると最後に残るのは各々のポリシーだけで、それが他人に受け入れられない可能性があることを認める覚悟があるかどうかに帰着すると思う(あなたが創作者であるならば)。鑑賞する立場でも、受け取った情報に対して自分なりの解釈を行うのが「鑑賞」だから、とにかく自由にしてよいはずだ。

身も蓋もない結論:

  • 問題設定が正しくなかった。
  • 細けぇこたぁいいんだよ!自分にとって凄いか凄くないかだ!関数fは君の心の中にある!(ただし、他人の主張を頭ごなしに否定してはいけない)
2015年11月15日 / ouch!

キツネ

 
かなーり昔、大学生の頃に一度トライしている題材。当時は実力もないのに15度でやって折りゴミ状態(やらないと力がつかないのでムダとは思わないが)。結局22.5度に収まった。そしてそのベースはやはり昔に挑戦した日本犬。まぁイヌ科だし。

構造はいわゆるヒダ脊椎だと思うのだが、胸のボリュームを出すべくかなり太いヒダを入れている。もはやヒダ胴体である。脊椎っていうレベルじゃねえぞ。尻のあたりは手抜きで厚みがすごい。直角二等辺三角形分子やナイフ分子を主体としつつも、微妙に崩したり頂点毎に折り線の出方を吟味して都合をつけてあるあたりはモミジでもやった方法である。と、展開図を出さないで語るのだった。

長年の執念が籠っているのか、Flickrではやたら評判が良くて、誘われるままに折り紙以外のグループに投稿したらまさかの100fav超えを果たした。奇跡。

なお、少なくとも日本には足先が白いキツネはいない模様。白ではなく黒になる。

2015年11月3日 / ouch!

ベタ(フルムーン)

ベタ(フルムーン)

ハーフムーンでは、紙の裏を見せないという名目で背びれ・尻びれを約2倍の長さで出して折り込む手抜き大胆な手法で不要領域を消化していた。その領域を尾に回せばフルムーン(二股の尾)にできると思ってやってみた。胴の配置をずらすなどの変更を展開図に加えているものの、基本的には同じで等分数も変わらない。

尾が上下対称ではない、背びれは腹側と同程度に広くなっているべき、など課題は残る。所詮は流用ということか。

ベタの区分を調べてみると他にはデルタ、ベールテイル、クラウンテイルなどがある。
調べてはいないが、感覚としては前者2つを折り紙の題材として扱う人が多かったのではないか。ハーフムーン、フルムーンに手を付けたのはそのあたりの差別化を図った面もある。しかしクラウンテイルはミノカサゴ的なアレなのでなかなか厳しい。だれかやってくれ。

紙は近江王朝色雁皮@小津和紙。奥が軽く透けて見える程度には薄く、ハリがあって丈夫なので、厚さにナーバスになる必要がないなら扱いやすくていいと思う。ただし最大で40.x cm角しか取れないのがコンプレックス派にはちょっぴり残念。

黄色ばかり使ってしまったが、ベタは色も模様もなんでもありでどれも綺麗である。

おまけ:

赤いハーフムーンと一緒に。

  

2015年8月22日 / ouch!

鳳凰 ver.2


当初から日本の寺院とかの天辺に乗ってる鳳凰をモデルにしていたので、そういう意味ではかなり精度が上がったと思う。

脚を紙の内部に配置するという暴挙に出ている。脚を辺に配置して今まで何度か試してみたけど、尾の折り出しがイマイチで海老テイルみたいな感じになってしまっていたので、神谷バハムートを見習ってやってみたら上手く収まった。でも、鳥の脚は細いからそんなのダメだろって3人位に言われてますね…。

紙は薄手の雁皮紙黒谷4匁(のはず)約54cm。基本は28等分、頭のあたりのほんの一部だけ56等分。構造の都合をつけるために等分数を倍にしたら、外観を良くするために有効活用されて良い感じ。必然性があるというか。蛇腹を折るのは下手で仕上がりが汚い。いや、蛇腹とかに関係なく折るのは下手だな。

等分数と出来上がりの対比という意味ではかなりコストパフォーマンスが良い気がする。ただし紙を選ぶので、それ以外の点でのコストパフォーマンスは良くない。カラペラピスでも厚さがギリギリ。

2015年8月18日 / ouch!

第21回 折紙探偵団コンベンション 日記

全体を通して

スタッフフル稼働2回目。恒例の雑魚寝チーム@朝陽館。
今回は、最近できた団体「国際大学折紙連盟(ICOA)」(とは言ってもコンベンション主催者であるJOASの傘下なのだが)の展示と同時開催で、ICOAに合わせてコンベンションの展示を初めて一般開放した。

運営側としては客入りが予想できず、監視業務がどうなるかちょっとピリピリしていたけど、何事もなく終わった。むしろ、初参加の男の子がWon Parkのドル札折り紙を手でつかんで持ち上げてしまうなんてことが発生したので、「一般客の折紙的マナーは参加者より低い」という思い込みは危険であることがわかった。

YOCSの研究ノート販売は、YOCS側の不手際があって実施できなかった。「今後の運営にも関わるから、ちゃんとしないといけないねー」とメンバー内で話し合っているところ。

個人的な面では、最終日の最後の1コマに星2つでマンタの講習をやった。10分オーバーで完成となり、反省点もあったし、いい経験になった。

8/14(金) 1日目 続きを読む…